妊娠中の健康

妊娠中の胸やけ:原因、やわらげ方、安全な対処法

妊娠中に胸やけが起こりやすい理由、始まる時期、かんたんなやわらげ方、安全な胃薬、そして受診したほうがいいときを解説します。

やわらかなピーチ色の背景に、3Dクレイの牛乳のグラスと小さな炎

胸の奥が焼けるような感じ、そしてのどの奥に酸っぱい味がする。そんな胸やけは、妊婦さんの最大半数が経験します。つらいけれど赤ちゃんには害がなく、たいてい出産後まもなくおさまります。

なぜ妊娠中は胸やけが起こるの?

ふたつの理由が重なっています。

  • プロゲステロンが胃と食道のあいだの弁をゆるめるため、胃酸が上がってきやすくなります。消化もゆっくりになり、食べたものが胃に長くとどまります。
  • 大きくなる子宮が、特に妊娠後期に胃を押し上げます。

胸やけは妊娠初期から起こることもありますが、27週ごろから特に多くなります。

胸やけをやわらげる10の方法

  1. 少量ずつ回数を分けて食べる。 3回の大食いより、5〜6回の小分けの食事のほうが胃にやさしいです。
  2. ゆっくり食べてよくかみましょう。
  3. 食後2〜3時間は横にならない。
  4. ベッドの頭側を10〜15cm上げるか、枕で上体を起こしましょう。
  5. 飲み物は食事中ではなく食間に。
  6. きっかけになるものを知る。 辛いもの、脂っこいものや揚げ物、柑橘類、トマト、チョコレート、ミント、コーヒー、炭酸飲料がよくある原因です。
  7. お腹まわりがゆったりした服を着る。
  8. 少しの牛乳やヨーグルトを試す。 楽になる人もいます。
  9. 食後にシュガーレスガムをかむ。 唾液が胃酸を中和するのを助けます。
  10. たばこは吸わず、お酒も避ける。 どちらも妊娠中は害があり、逆流を悪化させます。

妊娠中に安全な胸やけの薬は?

多くのカルシウム系の制酸薬は、ときどき使う分には一般に安全とされています。アルギン酸製剤をすすめられたり、症状が多い場合は処方薬が出されたりすることもあります。炭酸水素ナトリウムやアスピリン(サリチル酸系)を含む胃薬など、妊娠中はすすめられないものもあります。必ず先に医師、助産師、薬剤師に確認しましょう。カルシウム系の制酸薬は鉄の吸収を下げるので、妊娠期のサプリや鉄剤と同時に飲まないようにしてください。

胸やけではないかもしれないとき

右側の肋骨のすぐ下、お腹の上のほうが痛むときは、妊娠高血圧腎症のサインのことがあります。特に強い頭痛、見え方の変化、顔や手のむくみ、ひどく具合が悪いと感じるときは、すぐに医療者に連絡してください。胸やけで食べられない、飲み込みにくい、血を吐いた、体重が減っているといったときも相談しましょう。

よくある質問

胸やけがひどいと、赤ちゃんの髪の毛が多い?

胸やけと、髪の毛が多い赤ちゃんの誕生に関係があるという小さな研究があります。同じホルモンが両方に影響しているのかもしれません。おもしろい話ですが、確かな予測にはなりません。

妊娠中の胸やけは出産後に治る?

ほとんどの人は治ります。ホルモンが落ち着き、子宮が小さくなると、たいてい出産から数日でおさまります。

胸やけに牛乳を飲んでもいい?

小さなコップ1杯の牛乳で楽になる人もいますが、脂肪分であとから胃酸が増える人もいます。試してみて、自分に合うかどうか確かめましょう。

出典

一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。必ず医師や助産師の指示に従ってください。

更新履歴
  • : 英語版ガイドからの翻訳です。