妊娠中の健康

つわり:起こる理由と、楽になる12の対策

妊娠中の吐き気が起こる理由、つわりが続く期間、いちばん効く対策、そして激しい嘔吐で受診が必要なときを解説します。

やわらかなミントグリーンの背景に、レモンを添えた3Dクレイのジンジャーティー

吐き気や嘔吐は、妊婦さんの最大10人に8人が経験します。「モーニングシックネス」とも呼ばれますが、時間帯は関係なく、一日中続く人もいます。うれしいことに、多くの場合赤ちゃんに害はなく、妊娠中期に入るころには落ち着いていきます。

つわりはなぜ起こる?

はっきりした原因はわかっていませんが、妊娠ホルモンhCGの急な増加に、エストロゲンや鋭くなった嗅覚が重なることと深く関わっています。そのため、hCGがもっとも高くなる8〜10週ごろにピークを迎えやすいのです。

双子を妊娠している、前回の妊娠でもつわりがあった、乗り物酔いや片頭痛がある場合は、つわりが強くなりやすい傾向があります。

つわりはいつまで続く?

たいてい6週ごろに始まり、8〜10週でピークを迎え、12〜14週ごろにおさまります。10人に1人ほどはもっと長く続き、妊娠中ずっと続くこともあります。

楽になる12の対策

  1. 少しずつ、こまめに食べる。 空腹は吐き気を悪化させます。2〜3時間ごとに軽くつまむのを目安に。
  2. 枕元にクラッカーを置く。 朝起き上がる前に、プレーンなクラッカーやトーストをひとかけ食べましょう。
  3. 冷たいものを選ぶ。 冷たい食べ物は温かいものよりにおいが弱く、食べやすいことが多いです。
  4. あっさりしたでんぷん質を。 トースト、ごはん、じゃがいも、パスタ、バナナは胃にやさしい食べ物です。
  5. たんぱく質を足す。 ヨーグルトやナッツ、チーズなど、間食ごとに少しのたんぱく質をとると、血糖と吐き気が安定しやすくなります。
  6. しょうがを試す。 しょうが湯、ジンジャークッキー、しょうが飴が効く人は多くいます。しょうがのサプリを使う前には医療者に相談を。
  7. ごくごく飲まず、少しずつ。 食事中より食間に、少量をこまめに飲みましょう。冷たい水、炭酸水、氷のかけらが飲みやすいことも。
  8. 苦手なきっかけを避ける。 強いにおい、脂っこいものや辛いもの、こもった部屋は悪化させがちです。窓を開け、できれば料理はほかの人に任せましょう。
  9. 休む。 疲れると吐き気が強まり、吐き気でさらに疲れます。昼寝できるときはしましょう。
  10. 指圧バンドを試す。 P6というツボを押すリストバンドは、効く人もいて、安全に試せます。
  11. サプリは夜に。 妊娠期のサプリで気持ち悪くなるなら、寝る前に軽食と一緒に飲むか、楽になるまで葉酸だけのタブレットに切り替えられるか相談しましょう。
  12. 薬について相談する。 ビタミンB6(ドキシラミンと併用する場合も)は、ACOG(米国産科婦人科学会)がすすめる第一選択の治療です。妊娠中も安全な吐き気止めを処方してもらえることもあります。

ただのつわりではないときは?

妊婦さん100人に1〜3人ほどが、妊娠悪阻(にんしんおそ)という重いつわりになります。脱水や体重減少を起こすことがあり、がまんするものではなく治療が必要な病気です。次のようなときは医師や助産師に連絡してください。

  • 24時間、食べ物も水分もまったく受けつけない
  • 尿の色が濃い、または8時間以上尿が出ていない
  • 立ち上がるとめまいがしたり、気が遠くなったりする
  • 体重が減っている
  • お腹の痛みや発熱がある、または血を吐いた

妊娠悪阻は治療できます。多くは薬で、ときに病院での点滴で対応します。

つわりは赤ちゃんに悪い?

軽度から中程度の吐き気や嘔吐が赤ちゃんに害を与えるとは知られていません。数週間あまり食べられなくても、赤ちゃんは必要なものをお母さんの体の蓄えから受け取ります。まずは水分をとり、食べられるものを食べることを大切に。妊娠中のバランスのよい食事は、体調が戻ってからで大丈夫です。

よくある質問

つわりがないのはよくないサイン?

いいえ。つわりがほとんど、あるいはまったくなくても、健康な妊娠を過ごす人はたくさんいます。

つわりが重いと女の子?

重いつわりと女の子の妊娠には統計的にわずかな関係がありますが、赤ちゃんの性別を予測できるほどではありません。

妊娠中期からつわりが始まることはある?

16週を過ぎてから初めて吐き気が出るのはまれです。妊娠の後半に新しく吐き気や嘔吐が出た場合、特に痛みや頭痛、発熱を伴うときは、医療者に診てもらいましょう。

出典

一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。必ず医師や助産師の指示に従ってください。

更新履歴
  • : 英語版ガイドからの翻訳です。